自分の運命に翻弄されるTessの話を読むのは辛かった。はじめはAlecが最もひどい人物だと思っていた。しかし、AngelもTessがかつて結婚しており、子供もいたということだけで、Tessを捨ててブラジルにいったりするなど、薄情な人物であるように思った。またTessもAngelがたよりにならないのならば、早々に諦めて、他の経済力があって、信頼できる相手をさがすべきだったのではないかと思う。難しい表現が多く、大変だったが、一つ一つ紐解くと、それぞれの登場人物たちの心情がありありと想像され、物語のふかみが増した。

ヒラリー·クリントンは数々の困難にあいながらも、それらに屈することなく、女性と子供たちの人権のために政治の舞台で活躍した人なのだと分かった。アメリカでさえもガラスの天井があることに驚くが、それがいつか破られる日が訪れるのだろうか。 政治に興味がある人、必見の一冊。

ローザ·パークは自らの信念のために、バスの座席を白人に譲ることを拒否したのではなく、全ての黒人のために命を賭してまでもボイコットをしたのだと分かった。だからこそ、他の黒人たちの心を動かしたのだと思う。 現代の私達にもその問題をただ当たり前だと思うのではなく、一人一人が声をあげて大きなムーブメントとなって正しい方向へと導くことが大切だと説いているような気がした。

星座の見つけ方や、その星座が作られた背景などが細かく紹介されていて、面白かった。絵が多く、分からない単語があっても、推測して読めた。

これまでアラスカは雪に覆われた極寒地だと思っていたが、アラスカには地下資源が豊富で、クジラや熊などの動物をみれたり、少数民族の文化や伝統を守ろうとしている魅力があふれる土地だとわかった。写真が多く、自然に圧倒された。

世界の不思議な建物や町などが紹介されていた。タージ・マハルの秘話の、王がこの建物以上に美しいものを作らせまいとして、完成したあと、職人達の手を切り落としたエピソードはあまりに恐ろしい…