作者による自伝的小説！ この本は多くのことを考えさせてくれると感じました。少し脱線しますが、最近 映画アバター2を観たところでして…全く別々に思える本書と映画アバターですが、実は近いところがあるのです。本書ではアイルランド系アメリカ人である主人公が、映画では人間でいうハーフに近い存在が、それぞれ「確実な拠り所」のない自分に苦しみ、周りからの差別に耐えています。自分とは何者か。その問いに対する答えの大きな部分が不安定なのです。この本では自分のルーツに悩む主人公の姿に、読んでいて多くの感情を抱きました。また、教師となった主人公ですが、そこでも多くの困難が待っています。私たち生徒の身の回りにいる大人として大きな存在である先生ですが、生徒目線ではない角度から見るとまた違った見方が出来ます。ノンフィクションとフィクションの中間のような本作は読みやすく、面白かったです！

高3のNorth Starで読んだFrank McCourtの自伝。原作もLLにあったが、このPGR版も充分に素晴らしかった。North Starのテキストでは彼の生涯が全体に渡って描かれていたが、このTeacher Manでは彼が経験した色々な学校での生徒との関わりが中心に描かれている。読んでいてとても楽しく、心に響くエピソードがたくさんあった。