1870年代の「旧いニューヨーク」と呼ばれる上流社会が題材だが、まるで遠くから舞台を眺めているような感覚だった。 この時代のイノセンス 「知らないですませる能力」の象徴である婚約者メイと自由を求めるエレンとのせめぎ合いが面白い。 清純無垢なメイの無言のメッセージは怖く、 最後に明かされたメイの息子へのメッセージは強く哀しい ..アーチャーもエレンも既存の上流階級の狭い価値観の掌の上で転がされていた..そんな印象の物語だった。

登場人物が少なめで、しかも前のほうに似顔絵付き一覧があるのでどれが誰だか迷子にならずに読み進められる。 内容はおとな向き。じれったいような、男と女の話。ストーリーはわかりやすかったけれど、もうちょっと詳しい版で読みたいと思った。 アメリカ英語の音源付。読む速度が遅いので速めて聴くのを勧める。

I thought the time in this book was very hard to live even for rich people. Men had to follow family 's customs.There weren't much freedom. The main character in this book was also suffering from this. He had a dream to go abroad, but he couldn't do it. He had to live on a normal life which he hated.I thought I don't want to.live at this time.